秋の恒例の顔見世の季節
本日のひこ

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古装のひこを何故出したかと言うと

今年も秋の恒例の顔見世の季節だからです

名古屋の「御園座」は再建に向け新たなスタートを切り
2017年末の新劇場の完成までは金山にある
日本特殊陶業市民会館 〈旧名古屋市民会館〉ビレッジホールと
「中日劇場」を利用して引っ越し公演でしのいでいきます

その第1弾が秋の歌舞伎「錦秋名古屋顔見世」なのです

金山駅近くの旧市民会館の中ホールのビレッジホール
中ホールといっても客席数は1000以上あり
「廻り舞台」と「花道」があるので歌舞伎公演に選ばれました
がしかし・・・なんと云っても古い・・・いやいや暫くの辛抱

一応まねきも上がって歌舞伎興行の雰囲気は有ります

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前から3列目の真ん中よりで周りは御園座常連さんばかりの様で
母はあちこちとご挨拶 この周りはお洒落した皆さんで
華やかな雰囲気でしたが 全体には普段っぽい方も多く
何時もの顔見世には多い和服姿は殆ど見あたら無い寂しさ
お値段は一緒なんだけど 会場が変わるとこうも違うのかしら

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正直ちょっと寂しい陣容で 初めて見なくても良いかなと思ったけど
中村福助さんが女形の大名跡「中村歌右衛門」を襲名することになった
のでそれなら「鷺娘」が見たいと母を誘い出かけました
一、歌舞伎十八番の内 鳴神(なるかみ)

歌舞伎十八番の一つ。時の天皇が約束を破ったため、これを恨んだ鳴神上人は、天下に雨を降らせないよう、水を司る龍神を京都・北山の奥の滝壺に封じ込めてしまいました。宮中第一の美女・雲の絶間姫は、天子の命を受けて山中に分け入り、女の色香で上人を堕落させ、滝の封印を切って龍神を空に帰し、雨を降らせます。
姫が色仕掛けで上人を堕落させる前半のユーモラスなせりふ劇と、後半、姫に騙されたと知った上人が、怒りの形相となって荒れ狂う様式美に富んだ荒事芸が見どころです。(歌舞伎美人より)

「鳴神」はファンタジーでエロスがいっぱいの面白い話で大好きな演目
橋之助さんと扇雀さん どちらも熱演で楽しかったですが
何だか何時もと雰囲気が違います なんだろう・・・と考えてて
ふと気が付きました 何と大向の会の人がいないのです
「成駒屋!!」というかけ声がないので 見得を切った時盛り上がらない
折角5メートルは余分に長い花道(役者さんは大変そう)を
生ける雷となって飛び六法で引っ込む鳴神に拍手だけじゃ妙に寂しいです
大向こうのかけ声は特に荒事には必須なんですね

ここで25分の幕間

御園座ならここで清富さんのおでんを頂くところだけれど
此処には食べる場所が少なくて 席で飲食OKなので
名古屋でふく料理で有名な「可ん寅」でお弁当を用意してもらいました

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流石に美味しかったけど 座席で食べるのに慣れて無いし
25分では食べきれず トイレにも行くとなると大変でした

続いて期待の演目
二、鷺娘(さぎむすめ)

女方の舞踊でも屈指の作品。もともとは、変化舞踊(短いいくつかの舞踊を、一人の演者が、次々に踊り分けていく作品)の中の一つでした。
葦の茂るさびしい川のほとり、真っ白な雪景色のなかに真っ白な着物で、一人たたずむ娘。実は、鷺の精でした。恋ゆえに落ちた地獄の責めにあえぎ苦しみ、羽ばたきがだんだんと弱くなっていく白鷺の姿。かなわぬ恋の妄執に、女形の美しさを充分に味わっていただける名曲です。(歌舞伎美人より)

う・・・ん 先月シネマ歌舞伎で玉三郎さまの鷺娘見たばかりで
それに以前 初めて生で見た玉さまの鷺娘のゾクゾクする様な美しさが
忘れられない私には どうにもこうにも・・・以下自粛
今年新歌舞伎座で見た玉さまより福助さんの方が確か~
10歳位若い筈だけど 玉さまはばけものなのかなぁ(笑)・・・

「幕切」も「二段」の階段を使用し見得を切る古風な演出でした
最近玉さまの瀕死の白鳥のような 息絶えていく鷺の姿ばかり見てたので
え!?そう来るか・・・とちょっと新鮮でしたが・・・自粛

それと 気になったのは途中での引き抜きのモタモタ加減
玉さまの場合 引き抜きと呼ばれる上の衣装を一瞬で取り外して
下の着物を見せるやり方がどこをどうやってるのか判らない位一瞬の早業
でも今日は途中で下の着物が見えてしまうし興醒めもいい所

美に対する拘りの差かな~後見役のお弟子さん達まで凄いんだと
改めて玉さまの凄さが判った気がしました
歌右衛門を継ぐ以上 福助さんや後見の方に一層の精進を望みます

30分の幕間は休憩していましたが
どうやら御園座アイス最中が出張してきているようです
次回は食べよう(笑)

三、与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)

三世瀬川如皐によって書かれ、嘉永6(1853)年江戸・中村座で初演された全九幕の世話物です。今回ご覧いただくのは、代表的な二幕目の「木更津海岸見染の場」と四幕目の「源氏店の場」です。
江戸の大店伊豆屋の若旦那与三郎は、木更津の浜で、土地の親分・赤間源左衛門の妾お富を見染めます。
源左衛門の留守に密会したのを見つけられた与三郎は、なぶり斬りにあって全身に34箇所の刀傷を受け、生死の境をさまよう身になってしまいます。一方のお富も木更津の海に身を投げましたが、折から通りかかった鎌倉にある和泉屋の大番頭・多左衛門の船に助けられました。
それから3年。命を取り留めた与三郎は親に勘当され、「切られ与三」の異名をとってならず者の仲間に入っていました。今日は兄貴分の蝙蝠安に伴われて鎌倉・雪の下の源氏店にある妾宅に強請(ゆすり)に入ったところ、死んだものと諦めていたお富とばったり再会するのでした。(歌舞伎美人より)

与三郎とお富はお互い一目で惹かれ合う~
たったそれだけで次の場面は それから3年目
えっ!?そこまで飛びますか?と思わず噴き出しそうになる展開
与三郎が斬られる場面とか お富が身投げする場面とか
見応えの有りそうな 面白そうな場面を省略しちゃうのよね~
確かに通常 2人が木更津の浜で出会う通称「見染(みそめ)」と
3年後に変わり果てた姿で再会する通称「源氏店(げんじだな)」の2場が
上演されるのだけど ちょっと残念よね~

橋之助さんの与三郎は良かったけど 
私の中では仁左衛門さんの与三郎を見て以来
与三郎にこれほどピッタリな人は現在いないと思ってるのです(笑)

福助さんは 歌右衛門の大名跡がまだまだ相当重いだろうな~と思いました

本日の内輪ネタ
ハヤテも古装(爆)

運動会の時「忍者ハットリ君」の音楽で踊ってから
すっかり「忍者」ブームのハヤテです(笑)

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先日伊賀忍者博物館に行って忍者ショー見て燃え上がってます

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【2013/10/17 23:42 】
うさぎの話 | コメント(11) | トラックバック(0)
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コメント
何時見てもこの彦ちゃんは美しいですね、品の良さが正に王子にピッタリなのです。

珍しく辛口の歌舞伎感想ですが(笑)、
まあそれだけ福助さんに対する期待も大きいって事ですね。
それに玉三郎さんは、特別な存在だと思いますから、比較は出来ないでしょう。

忍者ハヤテくん、なりきってますね。(笑)
【2013/10/18 08:28】
| URL | ちほ #-[ 編集] |
こんな美味しそうなお弁当を25分でお手洗いも、とはなんともせわしないですね。

歌舞伎も休憩時間が短いんですよね。

今回の映画祭は一本見終わって、トイレに並んだ途端に、次回の整理番号呼び出しが始まるあたふたぶりで、早食いを自認するあたしでもおにぎり一個食べきれないありさまでした。
【2013/10/18 16:21】
| URL | やっほー #-[ 編集] |
きゃわゆい忍者さんの横に、
見切れてるきゃわゆいコがいるみたいだよね(笑)
もしや、オニイチャンの真似っこして、
「アタチもにんじゃ~」とか言ってるのでは?(笑)←ママンに、同じの作ってって言ってるとか?w

切られ与三、大好きー!
春日八郎の歌から入ったけど(爆)←いつの時代のヒト~ww
【2013/10/18 17:01】
| URL | パブロ・あいまーる #iU4puUNs[ 編集] |
usakoさん、こんばんは。

私もこの古装のダニエルは貴公子という言葉がぴったりだと、何時見ても思います。
そういえば私達の「王的盛宴」は何処へ行ったのでしょうね~。(笑)

usakoさんの福助さんそっちのけの玉三郎さん賛美を読んだら、
玉三郎さんの鷺娘をどうしても見なくてはいけない、という気持ちになりました。(笑)
しかし同世代の女形の方は不利ですよね~、
美の化身みたいな女形と勝負しなくてはいけないなんて。

ハヤテ君、急に男の子らしい顔つきになってきましたね。v-221
【2013/10/18 20:46】
| URL | nabi #FcZfbeYc[ 編集] |
玉さまの幽玄的かつ儚く美しい「鷺娘」を見ちゃうと、ほかの誰を見ても「んー…」て思っちゃうのですよねえ。いずれ七之助が玉さまのように踊ってくれるのではと密かに期待しています。

大きな声では言えませんが、福助さんの襲名、早いかなあって実は感じていて…。好きな役者さんではあるけれども、歌衛門のジャンルの人ではないような。でも、このところ松竹は大名跡を何人も失っているから、新たに大名跡を継いだ役者を看板に出さなきゃという事情もあるんでしょうね。歌衛門の名前が重いというのはきっとご本人も感じていることと思いますので、これからどんな風になっていくのか興味のあるところです。

そうそう、私も「鳴神」だーいすきです!
【2013/10/18 21:22】
| URL | ぽぽん #-[ 編集] |
ギャッ!!歌衛門だって!歌右衛門だっちゅーの、私!
【2013/10/18 21:24】
| URL | ぽぽん #-[ 編集] |
こんばんは ちほさん 

品の良さが正に王子にピッタリなのです。
>ひこの育ちの良さがこういう役には発揮されますね

珍しく辛口の歌舞伎感想ですが(笑)、
>歌右衛門は重い看板ですからね 愛の鞭です(笑)

忍者ハヤテ君は今日もハマってます
【2013/10/19 22:53】
| URL | usako #udg4x/Zk[ 編集] |
やっほーさん こんばんは

こんな美味しそうなお弁当を25分でお手洗いも、とはなんともせわしないですね。
>座席で食べるには無理がありました 反省~

早食いを自認するあたしでもおにぎり一個食べきれないありさまでした。
>映画を続けて見ようとすると難しいですね
歌舞伎は食事をするのが前提の25~30分なのですが
今回はお弁当を奮発し過ぎました(笑)
【2013/10/19 22:58】
| URL | usako #udg4x/Zk[ 編集] |
Pさん こんばんは

もしや、オニイチャンの真似っこして、
「アタチもにんじゃ~」とか言ってるのでは?(笑)
>はい同じグッズ持って真似してます(笑)

春日八郎の歌から入ったけど(爆)←いつの時代のヒト~ww
>私も空で歌えますよ(笑)
昔の歌は判り易かったね
【2013/10/19 23:04】
| URL | usako #udg4x/Zk[ 編集] |
nabiさん こんばんは

そういえば私達の「王的盛宴」は何処へ行ったのでしょうね~。(笑)
>nabiさん 私達ののあの映画どうしたでせうね ええ、秋、東京で 何処かへ落としたあの映画ですよ…」(笑)

usakoさんの福助さんそっちのけの玉三郎さん賛美を読んだら、
>どうしたって「鷺娘」は分が悪いですよね 玉さまの代表作ですから
ええ美の化身ですから!

ハヤテ君、急に男の子らしい顔つきになってきましたね。v-221
>4歳半ですから 多少は凛々しくなってくれないとね(笑)
【2013/10/20 19:25】
| URL | usako #udg4x/Zk[ 編集] |
ぽぽんさん こんばんは

ほかの誰を見ても「んー…」て思っちゃうのですよねえ。
>ですよね~こんな女形の権化みたいな方は二度と現れないと思います
菊ちゃんや七之助が何処まで精進してくれるか・・・
確かに幽玄の世界は七之助の方が可能性有るかな

歌右衛門のジャンルの人ではないような。
>私が知ってる歌右衛門さんはもう若くなかったけど
そりゃあ雰囲気のある方でしたよね お顔はお婆さん(決してお爺さんじゃ無かった)なのに 見てるうちにそんな事どうでもよくなる程惹き込まれました
凄いなと毎回思いながら帰りましたっけ

歌衛門の名前が重いというのはきっとご本人も感じていることと思いますので、これからどんな風になっていくのか興味のあるところです。
>大きい名前を継ぐと不思議と芸も一段上がるものですから
襲名の間にきっと福助さんも良い役者さんに成長される事でしょう

「鳴神」のあの明け透けな下ネタには爆笑ですよね(爆)
【2013/10/20 19:44】
| URL | usako #udg4x/Zk[ 編集] |
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